誰でも少女のような髪になれる。
髪質改善を突き詰めた私たちは今、本気でそう思っています。
  

ここからはオーナー新田の完全にマニアックな説明になり、文字量も膨大になりますので、
興味がある方だけ読み進めて下さい。
ただ、これを読めた方は間違いなく僕と相性が良いです(笑)

まずここ数年で台頭してきた「髪質改善」というメニュー。
実はこれには定義がありません。
例えばカラーリングでしたら
・髪のメラニン色素を破壊（ブリーチ）する
・内部に直接色を入れる
・色素が定着して発色する
という工程を行うことが定義となり、
そのための1剤と2剤がある。

パーマでしたら
パーマ剤と呼ばれる薬液を用いて髪の毛にカールやウェーブをつけたり、
縮毛を伸ばしたりする施術です。

これに対して「髪質改善」は、
ダメージを治す？癖を抑える？ケラチンを使う？酸性がいい？
これ、
全部髪質改善と言われます。
つまりこれ！という定義はなく、メーカーもしくはサロン単位で
髪質改善というのは違うのです。
そして全ての髪質改善にメリットとデメリットがあります。

「髪質改善ストレート」
これはいわゆる縮毛矯正であることが多いです。
柔らかく自然に仕上がるように処理しながら進めてく縮毛矯正という感じでしょうか。
大体はメーカーが作っている薬剤を美容師が仕入れて使用するのですが、
ほとんどのストレート剤に配合されているヤバい成分があります。
それは
「モノエタノールアミン」
強アルカリのこれは癖を伸ばす成分ではなく、髪を膨らます成分です。
髪を膨らませることによってキューティクルに隙間ができ、
そこに癖を伸ばす成分とか、柔らかくする成分とかを
ぶち込んでいくわけです。
縮毛矯正をされたことがある方は「あれね」と感づいたと思います。
そう、1剤流してドライヤーで乾かした時、
とんでもなく髪がぼっはーと広がる、あれです。
最終的にアイロンして落ち着くんですが、
あれは髪1本1本が膨らんでいるから起こる現象です。
で、これには問題があって、この
「モノエタノールアミン」という成分は
髪にめちゃくちゃ残存するんです。
どのくらいかと言いますと、3日間、お湯で髪を流し続けてやっと
なくなるくらいです。
そんなことしたら頭ふやけて生命の危機ですが。
なので普通に考えると、約3ヶ月間、うっすら髪に残り続けます。
ドライヤーやアイロンの熱を通すたび、
カラーをするたび、
その成分が残っているためアルカリ作用がブーストし、
じわじわ痛んでいきます。
縮毛矯正の直後は良かったけど、だんだん痛んできて結局髪を伸ばせない。
という縮毛矯正民のあるあるの原因がこれです。
で、この成分はちょっと、0.5%とかで効果があるので、
原料も安いし、めちゃくちゃ積極的に使われています。
これがいわゆる「髪質改善ストレート」ひいては「縮毛矯正」の
デメリットです。

このペースでまだまだ書いていきますが、大丈夫ですか？
一旦猫のショート動画でも見て息抜きして下さい。

で、これのデメリットを無くしたのが
「酸性ストレート」
です。
モノエタという強アルカリ剤を使わない縮毛矯正です。
つまり髪を膨らませないので、負担が少ないのが特徴です。
が、
当然膨らませないので、成分があまり浸透しません。
ではどうするか。
「熱」です。
アイロンの熱をバッシバシに当てて、熱のパワーでぶち込んでいきます。
結果、癖の伸びは甘く、しかも熱ダメージで髪が硬くなります。
ノンアルカリで安心、安全、というのが謳い文句ですが、
熱ダメージが強いのがデメリット。あと、あまりボリュームダウンしません。

あとは
「酸熱トリートメント」
です。
これは名の通り、酸を熱で定着させることによってツヤを出し、
癖も緩和させるものです。
しかしこれに関してはあまり意味がないし、そもそもどういうものか、
美容師さんも理解していない方が多い気がします。
まず「酸」とは、という話になります。
一般的なものだとヒアルロン酸、とかクエン酸とか。
酸熱トリートメントに使用するのは他の酸なんですが。
で、よくヒアルロン酸原液、とかネットにあるじゃないですか。
あれは嘘です。
酸というのは結晶なんです。
つまり原液は存在しなくて、原末ですね。粉末。
タンパク質にくっついてキラキラなツヤを出す酸があります。
それをトリートメントクリームに配合させます。
髪に塗ります。
200度以上のアイロンで架橋させて、水分を飛ばします。
結晶が髪表面に残り、ピッカピカ。
これが酸熱トリートメントです。
これのどこが髪質改善なのでしょうか（笑）
仕上がりのツヤは最高ですが、それ以外に良さはありません。

という感じで、以上述べたデメリット、問題点を全て排除し、
研究に研究を重ねたものが
天衣無縫のpremium髪質改善です。

まず、お客様の髪質診断してからレシピを組みます。
髪質は一人一人違いますから、当然です。

「モノエタノールアミン不使用」
どんな髪にも使いません。代替できる安全な成分を見つけたからです。
ある程度しっかり癖を伸ばしたいお客様でも、対応できます。
縮毛矯正のデメリットである、成分が残留しジワジワ傷んでいく、
ということを解決できます。

「時には酸性も」
エイジング毛でツヤを出したいがボリュームダウンはしたくない、
というお客様には酸性のレシピを組みます。
例えば襟足の癖はある程度伸ばしたいが、トップはボリュームを残したい、
というような場合、
2,3種類のレシピを組み、箇所によって薬剤を使い分けます。
薬剤の強さと効かせ方でデザインしていく独自の方法です。

「熱の温度は最低ラインギリギリで」
髪に対する熱の反応は不可逆です。
焼いたホットケーキがまた液体に戻ることがないのと同じです。
熱は低くて少なければ髪本来のしなやかさは失われません。
一瞬のツヤのために無駄な熱を与えるようなことはしません。

薬剤から施術の方法まで一貫して全て当店オリジナルです。
そして今もなお、研究は終わりません。
常に進化し続ける天衣無縫の髪質改善を、
ぜひお試しください。